帰省から戻ってきて10日ほど経ち、パピロウの耳は今どうなっているのか。大丈夫なの? ねえ、大丈夫なの? という大勢の人たちの心配の声が日がな耳に届くので、このあたりできちんと経過報告をしておくべきだと思う。そうすればこの耳に直接浴びせかけられる絶え間ない問いかけからも解放されるんだと思う。
練馬の医師から「島根でも診てもらいなさい」と言われたこともあり、戻ってきて1週間後の土曜日、こちらの耳鼻科に行った。
こっちは耳の不調で来てるんだからもっと声を張ってくれよ、と言いたくなるウィスパーボイスで喋る医師によると、「炎症しているし、鼓膜に穴が開いている」とのことだった。前者は判っていたことだが、後者は寝耳に水だった。この一週間、たしかに朝晩寝転んでファルマンに点耳薬を打ってもらっていたので、これがほんとの寝耳に水でやんすね、という、まさか最後にそんなオチがつくだなんて。
「また掃除をするからなるべく早めに来い」ということだったので、週の半ばの今日、労働を定時で終わらせ、再び診てもらう。医師は前回よりも声がはっきりしていた。土曜日は開始時間の直後に行ったので、テンションが低かったようだ。医師に調子を訊ねられたので正直に答えたが、ここ2日くらいのところで、ちょっと状況が改善されたような感触はあった。医師が耳の中を確認すると、「たしかにだいぶ炎症は治まってる」とのことで、まだ聞こえに関して万全じゃない感じはあるが、少しずつ良くなっているようである。よかった。そして耳鼻科で万人が必ず言われる、「とにかくいじるな」を改めて厳命された。痛い目を見たばかりなので、その言葉はとても胸に響く。しかしプロフェッショナルの仕事といわれればそれまでだが、診療でやってもらった、耳の中を掃除したり、水を流したり、そしてそのあとを吸引したり、みたいな一連の施術は、ものすごい爽快感があったので、なんか100均のグッズとかを使って自前でこれに似たことができれば……、みたいなことを思ってしまう。この発想がダメなんだろう。本日の診察代は520円だったので、なにもなくても3週間に1回くらい来てこれをやってもらったらいいのかもしれない、とも思った。
気になっていた鼓膜の穴については、「これは今回のことでできたものではない」という診断をされた。穴の感じが、フレッシュな感じのものではないらしい。子どもの頃は中耳炎だったので、ともすればその頃からずっとそうなのかもしれない。今回のことで左耳の聞こえに違和感は残っているが、それまでは日常生活でなんの不便も感じていなかったし、健康診断でも聴覚について指摘されたことはないので、それならそれでいいのかな、と思う。医師からも別に穴を塞ぐための処置みたいな話はされなかったし。そう言えばプールで耳栓を嵌める際、右耳はムヌッと平板に耳栓が収まるのに対し、左耳はたまにムキュポッと、挿し込んだとき空気が変な感じに移動するような感触があったが、そういうことだったのかもしれない。もともと左耳はウィークポイントだったのか。そこへ綿棒をガシガシやったのか。それはよくない。それはよくないよ、爆ぜるよパピロウ。
それと「水泳が趣味なんですが」という話を切り出したところ、医師は少し嫌そうな顔をしたあと、「必ず耳栓をしてください」と言った。そうなんだ。やっぱり耳のためには耳栓をしたほうがいいんだな。これまでも着けてはいたが、もう少し本格的なやつを導入してもいいかもしれない。あと泳いだあとはなんか処置をしたほうがいいのかと訊ねたところ、「なにもするな」という回答だった。入り口をちょっと拭うくらいで、くれぐれも中まで拭こうとしないように、とのこと。肝に銘じよう。ちなみに、まだ泳ぐなとは特に言われなかったが、自主的にもうしばらくはドクターストップということにしておこうと思う。朝晩ファルマンに点耳薬を打ってもらいながらプールに行ったら、間違いなくキレられる。もっとも今現在、あまり行きたい意欲も湧いていない。8月は結局、2回しか行かなかった。あ、7月も2回だ。水泳が趣味の人は、7月8月は逆に水泳をしない。そういうものかもしれない。
まあとにかくだんだん治ってきているので、みんなどうか安心してほしい。だからもう左耳の近くでグニャグニャ言わなくていいんだよ。






