2026年4月12日日曜日

オリプリTシャツ 2026


 水着にロゴをプリントしていることで、ステカとの距離がにわかに接近し、そうなってくると、時期的にもちょうど、今年用のTシャツは久しぶりにオリジナルアイロンプリントを施したものにしたろうかな、という意欲が湧いてきて、かくしてこの半月ほど、素材となるTシャツ選びであったり、プリントシート選びであったり、フレーズ選びであったり、フォント選びであったり、コソコソと励んでいた。愉しかった。
 とりあえず最初に仕入れた分のTシャツへの作業は全て完了したので、その結果を記録することにする。
 1枚目はこちらである。


 写真がどうにも下手だな。
 まず初めに伝えておきたいのは、今年の素材Tシャツは全て、首回りと袖口にパイピングがなされた、いわゆるリンガーTシャツと言われるものだということだ。今夏はリンガーTシャツがトレンド、などという呼びかけを目にしたことはないが、僕の中では今年の夏はリンガーTシャツで決まり! なのだった。
 こちらはパイピング部分の生地がくすんだ青になっているのだが、画像だとぜんぜん伝わらないと思う。そのためロゴも青のシートを使用した。文面は「TOO TIGHT FOR ME!」。意味はもちろん「小生には窮屈すぎる!」である。僕のことを大好きな、たとえば僕なんかは、これを読んだらすぐにピンと来ると思うけど、実はこのフレーズは以前、ショーツのヒップ部分にアイロンプリントをする「オリプリショーツ(2)」の際にも使用した。しかし「小生には窮屈すぎる!」は、ぱぱぼとるにフィットさせる系製品のレビュー欄に散見される言い回しであり、それゆえにショーツにプリントするのは道理に合っているが、Tシャツというトップスに使うのは果たしてどうなんだ、と思われるかもしれない。これについて、僕はきちんと弁明することができる。それというのも、このTシャツ、実際に少し窮屈なのである。ネットで素材Tシャツを仕入れるにあたり、SサイズにするかMサイズにするか悩み、いっぺんに購入して失敗するのが怖かったので、送料は惜しかったが、試しに1枚だけSサイズを注文したのである。それで届いたのがこれで、着られないほどではなかったが、少しだけ小さかった。発達した大胸筋が浮かび上がるのはセクシーだが、日常的に着るならばもうちょっと大きいサイズのほうがいいと判断し、本番の注文は全てMサイズを選んだ。なのでこれだけ小さい。見た感じ、「この人ちょっと小さめのTシャツを着ているな」という印象を受ける人の胸に、「TOO TIGHT FOR ME!」と書かれていたら、自覚があんのかよ! このデザインのTシャツ、購入者は店でわざとワンサイズ小さいやつを選ぶルールなのかよ! みたいな感情がもたらされ、ちょっとおもしろいのではないかと思う。
 続いてこちら。


 「virility!」である。
 これも「オリプリショーツ(1)」が源流にあり、そこで「男性性」を意味する言葉としてたどり着いた「MASCULINITY」という単語をプリントしたショーツを作ったのだが、この際の説明文にこうある。

 男性性という意味の単語をプリントしたショーツを作ろうと思い、翻訳にかけたら、これが出てきた。ふたたびこれを和訳したところ、「男らしさ」という訳が出てきて、うーん、男性性と男らしさは、微妙に違うんだけどなあ、と思いつつも採用した。

 2022年当時、しっくりこない単語のニュアンスについて、これ以上突き詰める手立てが僕にはなかったが(やろうと思えばできたかもしれないが、労力的にできなかった)、2026年の僕には対話型生成AIという強い味方ができ、問いかけたところ、masculinityと並んでこの言葉も提示してくれて、それによるとmasculinityは社会的な男性らしさを意味するのに対し、virilityはどこまでも肉体的な、もはや精力や生殖能力みたいな意味合いになってくるそうなので、俺が求めていたのはそれだよ! と思って採用した。
 言い回しをどうするかもしばし悩み、文章にしたり、修飾語を付けたり、いろいろ試したが、最終的にこのようになった。シンプルでいい気がする。パイピングはグレーで、プリントシートはライトピンク。フォントの品の良さが逆に変態的でキマっているな、と満足している。
 続いてこちら。


 「CFNM」である。みなさん、ご存知ですか、CFNM。「Clothed Female(s) and Naked Male(s)」(着衣の女性と裸の男性)を意味する性癖ジャンルのことで、僕は恥ずかしながら、だいぶ最近にこの言葉を知ったのだけど、言葉を知る前から、性的傾向としてこの趣味は持っていたわけで、そこにピタリと嵌まる言葉が知れて、四十路ながら感動を覚えたのだった(ティーンの頃から知っていたら、これまで以上に生きるのが愉しかったかもしれないな、とも思った)。
 ちなみに、CFNMというジャンルの信奉者だから「CFNM」というロゴがプリントされたTシャツを着るわけだが、しかしCFNMは男が服を着ないことにその真髄があるわけだから、「CFNM」Tシャツを着ている時点で、その人物は真のCFNM信奉者とは言えない。そこには「クレタ人は常に嘘をつく」にも通ずるパラドックスがある。そう考えるとだいぶ深いデザインである。
 あと思いっきり性癖ジャンルを世間に対して標榜しているわけで、それって果たしてどうなんだという一抹の懸念があるのだが、「肛虐」や「近親相姦」などと違い、字面だけで意味が取れるものではなく、そして世間でのジャンルとしての知名度も高いわけではないので、ギリギリセーフだと思う。さらに言えば、「CFNMってなに? なんかの頭文字なんでしょ?」と誰かに訊ねられたとき、煙に巻くための嘘として、これも対話型生成AIと一緒に考えたのだが、「ケーキ、フルーツ、ナッツ、ミルクの略だよ」という答えも用意しているので、対応策もばっちりである。そこまでして着たいのか。着たいよ。フォントもいいのがあった。
 続いてこちら。


 「Seventeen Centimeterian」。意味はずばり「17cmの人」。
 「17cmの人」と言ったって、もちろん南くんの恋人のように、身長17cmということを意味しているわけではない。じゃあなんの長さを示しているのか、と言えば、そこは見た人の想像に委ねるばかりである。嘘である。勃起のサイズの話である。このTシャツを着る僕自身の勃起が正確には何cmなのか、という問いは無駄である。勃起のサイズって一定ではないので、計測のしようがないのだと、しみじみと思う。それでも17cmと来たら、世間一般の観念として、なかなかの巨根だということになる。自覚はないけど、なんかそうらしいんだよね。まあ巨根っていうのもまた良し悪しだけどね。
 今回17という数字を採用した理由は、言うまでもなく雑誌「Seventeen」を意識してのことで、JKの象徴であるSeventeenは、同時に巨根の象徴でもあるという奇蹟に感謝し、フォントもなるべくそちらを連想させそうなものを選んだ。
 ちなみにCentimeterianという言葉は完全な創作で、はじめは「センチメートラー」かな、と思っていたのだが、対話型生成AIに相談したところ、「それだとCentimetererで、ererの部分が垢抜けないからこれはどう?」と提案されたのがこれだった。センチメンタリアン。俺は17cmある種族。そっちのほうの種族。文字通りの種族(笑)やで。
 最後はこちら。


 NOBITATTLEの、ぱぱぼとるへの思いというか、ブランド理念をフレーズにしようと考えて、たどり着いたのがこれだった。「STAY FREE.STAY STRONG.STAY HAPPY.」。君がのびのびしていられるゆとりを与えるから、どうか自由に、強く、そしてしあわせなままでいてほしいという、切なる願い。要するにそういうことなんだな、と我ながら思った。
 自画自賛になるが、STAYというのがいい。KEEPとかMOREとか、ましてやGETなどではない。そのまま。もともとが十全にのびのびしているものなのだから、それをそのままの形で生かす。それ以上に望むことはない。
 そしてこれは、ぱぱぼとるに限らず、もしかしたら僕が望む僕自身の生き方そのものなのではないか、とも思った。でもそれもそのはずだろう。僕自身とは、すなわちぱぱぼとるなのだから。ぱぱぼとるとしての僕があり、その付属品として胴体があり、四肢があり、頭がある。どうかその付属部分も含めて、自由で、強く、しあわせなままでいられますように。
 なんか最後ちょっといい話になっちゃったな。笑いあり、涙あり、射精あり。話だけで終わるのかと思いきや、ヤることはヤッて帰るスタイル。