僕しかいない島を作っている「トモコレ」で、とうとうすべての年齢の僕が出揃った。
集合した写真がこちらである。
20歳から41歳まで、総勢22人。でもすべて僕なので、22人という表現がふさわしいのかどうかはよく分からない。人生ってなんだろう。命ってなんだろう。
顔の基本ベースは全員もちろん同じだが、その時期ごとの、この当時は主にこんな髪型でこんな眼鏡だったよな、というイメージで個性を出しており、この22人を実際に傍で見てきたファルマンからは、「たしかにこういう感じだったかも」と、なかなかの再現度であるというお墨付きをもらっている。
始めたころは本当に毎日せっせと作業をしていたが、最近はさすがに毎日はやっていない。誰だっていつかは遊ぶのをやめるし、僕にだってその日はやってくるはずだが、ファルマンおよび娘たちからは、「せめて誕生日まではやめないで」と言われている。キャラクターを作る際に誕生日を設定するのだが、僕の島の22人のパピローの誕生日は、もちろん全員が9月20日なので、その場合、島民の誕生日当日にゲームを起動した場合に行なわれるお祝いイベントが、22連続で行なわれるのか、興味があるらしい。ゲームの性質上、たぶん行なわれるんだろうが、22連続ともなると完全に作業になってしまい、7人目くらいからは飛ばす感じになるに違いないと思う。ちなみにだが、誕生日を迎えたところで、年は取らない設定にしている。
誕生日は、これまでの22人のお祝いと同時に、42歳のこの僕が島民になる日でもある。ゲームには、島民たちの面倒を見る立場の存在、すなわちプレーヤーがいて、僕の島の場合それは(年齢)のつかないただの「パピロー」なのだが、正確に言うと、今年の9月19日までは、それは「パピロー(42)」なのである。その「パピロー(42)」は9月20になったら、大きな手に掴まれて島に放り出される。その大きな手は誰のものかと言えば、言うまでもなく「パピロー(43)」のものである。こうしてゲームと人生は進行する。気持ち悪い。
というわけで今後は島民は1年にひとりしか増えていかないことになり、島民は最大で70人まで作れるのだが、僕の場合そこまでいくには、自分自身が90歳にならなければならないことになり、なかなか荷が重い。まだほぼ半世紀もある。俺の人生、まだまだ続くんだな! と、とても意外な、説明がとても面倒なルートで、希望のある地点にたどり着いた感がある。
娘たちからは、「20歳以前も作ったらいい」と言われるのだが、なんとなく気乗りしない。20歳の頃に何があったというわけでもないが、区分として、大人になってからの自分だけでやったほうがすっきりすると思う。童貞を喪失したのがたとえば17歳とかであれば、そこからスタートでもよかったかもしれないが、残念ながらそんなことはない。それでももしも無理やりに、20歳以前のパピローを作るとすれば、その場合は9歳がいい。9歳のパピロー少年は、もちろん信じられないくらいの美少年だが、どことなく顔に憂いがある。それはなんの憂いかと言えば、両親が離婚した憂いだ。そんな「パピロー(9)」を、島民のみんなで慰めてやりたい。特に27歳以降、父親になったパピローたちが抱きしめてやってほしい。気持ち悪い。
