エアコンが直る。結局ファルマンに電話してもらい、業者に修理に来てもらったのだった。
業者の人は慣れたもので、電話でエアコンの症例を聞いたら、「それはガスが漏れて減ってるんですね」とすぐに断定し、翌日にはその処置に来てくれたのだった。
かくして復活した部屋のエアコンは、部屋が西日に照らされる夕方も、しっかりと稼働してくれている。基本的な効きもよくなったようで、夜などは28度の微風設定でも寒さを覚えるほどである。であれば、これまでの空回りのような効率の悪い稼働に較べ、電気代も抑えられるものと思われ、安い修理代ではなかったのだけど、まあ踏ん切りをつけて依頼してよかったのかな、と思っている。ちなみにだが、業者によるとエアコンガスというのは数年の使用で漏れてしまうようなものではなく、こういうのは大概の場合、はじめの設置のときの不手際が要因なのという。でもそれは決して証明できないし、設置業者も絶対にそんなことは認めないので、不運と思ってあきらめるしかないのだそうだ。そうなのかよ。今後の人生、新しいエアコンの設置の際は、上下白いジャージとか着て、威圧的に作業を凝視することにしようかな。まあそんなことを言い出したら、エアコン設置に限らず、あらゆる対外的なやりとりの場面、上下白いジャージを着て威圧感を出した者勝ちなんだよな、とも思う。きれいに生きてゆきたい。
10枚の人がまた水着を買ってくれた。もちろん10枚である。
これまでは旧作のほうだったので10枚で8800円という値付けだったが、今回は最新の極北ボックスだったため、10枚で17000円という価格を提示したのだけど、無事にご購入いただけた。嬉しい。金額も嬉しいし、なにより訴求が嬉しいじゃないか。これによりこの顧客は、僕の作った水着を60枚(プラスおまけで5枚くらい)保有していることになる。ろ、60……枚? と、製作者ながら、販売者ながら、少し震撼している。ど、どういうこと? と。
普通には販売されていない感じの、自分にとっての理想を追い求めて作ったということは、極めて限られた少数の人にとっても、「これを待ってた!」と心に深く突き刺さるものになり得るかもしれないという、そういう期待があって出品しているわけだが、それにしたって60枚である。いよいよただの「よほど気に入ってくれたのだな」では説明がつかなくなったきた感がある。
もしかすると、少し前の段階からその疑いは持っていたのだが、これは未来人の仕業かもしれない。将来、創始者本人が製作した伝説のNOBITATTLEとしてとんでもないプレミア価格がつけられるものを、過去にタイムスリップして買い漁っているのかもしれない。だって、だって60枚だぜ?
3連休の中日の夜である。明日も休みである。
6月には祝日がないので、GWからここまで、2ヶ月あまり3連休から遠のいていた。あるいは大味のGWには逆に3連休としての効能が失われていると捉えた場合、それはなんと3月の春分の日まで遡る。だとすれば4ヶ月ぶりだということになる。
4ヶ月ぶりの、3連休の中日の夜というものを迎えて、日々の、平日で擦り減ったゲージを、週末でなんとか回復させるという繰り返しとは別に、平素は動きがないため表示としては消えてしまっているけれど、実は存在している隠しゲージが、満たされるのを感じる。それは3連休でしか得られない、回復できない、専用のゲージ。2日休んだあと、さらに明日ももう1日休みなんだという幸福感が発生させる、特殊な物質にしか反応しない性質を持っている。それが今、グイングインみなぎってきている。みなぎっているのだから、これはつまり、活力なんだと思う。みなぎったものを、なるべくほとばしらせず、長くたぎらせ続け、暮していきたい。なんかとても中年っぽい発想だな。