2026年6月20日土曜日

宇佐木学園ぴょんぴょんブログについて(1) ~おもひでぶぉろろぉぉん~


 26歳になった僕の日記を、こつこつと読み返している。
 26歳になった僕は、日々「宇佐木学園ぴょんぴょんブログ」の世話に追われている。25歳の僕がこの世からいなくなる直前に生み落とした「宇佐木学園ぴょんぴょんブログ」を引き取り、自らが育てることにしたのだった。(「トモコレ」をそういう趣向でやっているせいで、年齢に対する捉え方が少し変容してきている)。
 宇佐木学園。振り返れば、なかなかすさまじい企画であった。
 架空の中高一貫全寮制女子校が舞台なのだが、なにぶん架空なので、俺が理事長だったらこうするだろうという願望が、思うがままに投影されている。
 クラスは各学年6つに分かれていて、それぞれのクラス名は、僕が女の子に求めるものになっている。すなわち、「きよらか」「あざやか」「ほがらか」「すこやか」「まごころ」、そして「おもいやり」である。改めて眺めると、統一性がない。前半の4つの並びで考えるならば、あとのふたつは「たおやか」や「さわやか」、あるいは「はなやか」などでよかったんじゃないかと今なら思うが、据わりの良さをかなぐり捨ててでも、「まごころ」と「おもいやり」をどうしても入れたかった当時の青年パピローの心情に思いを馳せるにつけ、胸が締め付けられるような感動がある。特に「おもいやり」が泣かせる。なにがあったんだよ、青年パピロー。
 そして「宇佐木学園ぴょんぴょんブログ」は、6月1日から8月31日までの夏の3ヶ月間の風景を綴るものなのだが、この期間、生徒たちはもちろん夏服となり、その夏服というのもまた、クラス単位で変化するのだった。すなわち、「きよらか→ブラウス」「おもいやり→ワンピース」「まごころ→ポロシャツ」「ほがらか→Tシャツ」「すこやか→キャミソール」、そして「あざやか→ビキニ」という具合であった。これに関しても、前半の4つはまだいいが、問題はあとのふたつだ。それでもキャミソールは千歩くらい譲って認めるとしても、問題はビキニだ。あざやか組の生徒は、夏の間、ビキニ姿で学校生活を送るのである。音楽の授業で合唱するときもビキニ、家庭科の授業で調理実習のときはビキニにエプロン。ただし体育の授業で水泳のときは、逆にスクール水着に着替える必要がある。青年パピローのカルマが熱暴走を起しているな、としみじみと思う。
 ちなみにビキニの話が出たついでに言うと、宇佐木学園の期末試験はランジェリー姿で受けなければならない、ということが校則で定められている。世に言う「ランジェリー期末試験」である。これはこの年に始まった記念すべき第1回cozy ripple流行語大賞のノミネート語にも選ばれているのだが、どういう来歴の言葉かと言えば、アメリカに実際に存在するというランジェリーフットボールという競技の存在を知った僕が、ほかにどんな「ランジェリー〇〇」があればいいか考えた際、ファルマンにも意見を求めたところ出てきたもので、それが結果として宇佐木学園の校則に採用されたという次第である。つまり宇佐木学園の少女たちが下着姿で期末試験を受けなければならないのは、理事長夫人であるファルマンの思いつきによって、ということである。なかなかやりたい放題の理事長夫妻なのである。
 宇佐木学園に関する振り返り、おもひでぶぉろろぉぉんは、いちどの記述ではとても済まない。これから何回かに渡って触れる必要がある。しかしどのように解説を展開していくのがいいだろう。「宇佐木学園ぴょんぴょんブログ」は実はひとつのブログではなく、「大神版」「中埜版」「をとめごら版」の3つに分かれており、まずはそれぞれのブログの性質について語る必要があると思うが、しかしこれら3つのブログは濃厚に絡まり合って存在しているので、ひとつひとつを単独で語るのは得策ではない。なかなか悩ましい。僕はいったい、誰に向けて、なにを説明しようとしているのだろう。