2026年5月17日日曜日

記録・冊子・おもひで島

 3月から再開された今年度のプールライフで、「いちど穿いた水着はもう穿かないチャレンジ」をしている。つまり毎回ちがう水着で泳いでいるということだ。
 製作された水着は車内に置いてある専用のバッグに入れられ、プールに行く際はそこからその日の気分で1枚を選ぶ。そして遊泳に用いられると、その水着はもう車内には戻されず、家で待機となる。そういうシステムでやっている。これでいちど穿いた水着をもういちど穿いてしまうミス(たぶん世界で俺だけにとってのミス)は防げるが、さらに予防策として、遊泳後の着用姿を写真に撮り、その記録も残してある。これにより、どの日にどの水着を穿いたかというのも、必要になるかどうかは別として、明確にできる。
 ついでに言えば、月間記録表みたいなノートに、数年前から射精と水泳のふたつのデータを記録しているのだが、この水泳の書き込みに関して、その都度それが今年何回目の水泳であったかを記しておけば、それがすなわち穿いた水着のバリエーションということにもなるし、年末にわざわざ総計を数える手間が省けるのだと気づき、先日からそうしている。ちなみに今日現在までに、24回泳いでいる(つまり24通りの水着を穿いた)。3月1日から約75日でその数字なので、ほぼほぼ3日に1回のペースということになる。まあまあだな。
 射精に関しても、同じことをやろうと思えばできるのだが、もちろんしない。毎年とても盛り上がり、もはや年末年始の日本の風物詩と言っても過言ではない年精数の発表が、これをしてしまったらぜんぜんおもしろくなくなってしまうからだ。自分が何度射精したのか分からなくなるところに、射精の情趣はあるんだと思う。

 ファルマンの出身校に今春入ったポルガは、なんとファルマンのかつて在籍していた部活に入部したのだった。もちろん憧れの母の背中を追って、ということではなく、本人のやりたいことがたまたまそうだったというだけの話である。
 そんな部活動で、新入部員にとある冊子が配られた。初心者のための練習マニュアル的な、手書きのコピーをホチキスで綴じた素朴なものである。受け取ったそれを開いて内容を眺めていたポルガは、途中で「……おや?」と思ったらしい。
 これってもしかして……?
 そこで先輩部員に、これはいつ頃からあるものなのか訊ねたところ、2年生の、16歳のその先輩の答えは、たぶん何年か前じゃない? という不確かなものだったという。
 その日、帰宅して母にその冊子を見せたところ、母は「ひっ!」と言葉を失くした。
 それは今から約四半世紀前、ファルマンが上級生だったときに、主体的に作った冊子だったからだ。そのため文字やイラストは、ファルマンのものが数多くあった。だからポルガも気付いたのである。これはたぶん私の母が作ったものである、と。
 それが先月の下旬くらいの話で、ちょうど衣替えのタイミングだったため、押し入れにストーブを仕舞い、代わりに扇風機を取り出す際、ファルマンは奥深くに眠るパンドラの箱を開け、「これが元々のもの」と、見せてくれたのだった。なにをか。部に四半世紀に渡って代々伝わる冊子の、初版をだ。
 ふたつを見較べると、25年の間にある程度のブラッシュアップはなされたことが窺えるが、ファルマンの担当したページはけっこう残されていて、万感の思いが込み上げた。この万感は、エモさとキモさが、本当にちょうどハーフハーフで構成されている万感であった。25年の時を経て同じ学校の同じ部活に所属した娘にそれが届いたというのは、エモく仕立てようと思えばだいぶエモくなる気もするし、その一方でやっぱり絶対的にこれは気持ち悪い種類の話だろ、という気もする。簡潔に、思考停止気味なコメントを述べるとするならば、「さすがファルマン」というところになるだろうか。
 自宅で確認を取ったポルガだが、部活でこのことは打ち明けていないらしい。それはそうだろう。四半世紀、いまの上級生の先輩の先輩の先輩の先輩も、ずっとそれで練習してきたマニュアルの、作者の娘なのである。重すぎる。サラブレッドすぎる。隠しておいたほうがいい。そして上級生になった暁には、ポルガが主体となってこの冊子を刷新(ダジャレみたいになった)すればいいと思う。こういう伝統って、後の世代になると由来が不明だから誰も変えられなくなるわけで、それを気兼ねなくできるのは、この世でポルガだけだ。
 そしてそれがまた四半世紀受け継がれたりとか。

 なんと「トモコレ」を始めてしまう。趣向は、以前このブログに書いた通り、年齢別の僕ばかりがいる世界にした。それ以外のコンセプトでやろうとは思わない。
 昨日、最初に「パピロー(20)」を作り、今日「パピロー(25)」を作った。呼び名は、本名にしようかとも思ったが、もしかするとこのブログに画像などをアップすることもあるかもしれないという打算が働き、パピローとした。20歳のパピローは大学生なので金髪で髪が長めで、25歳のパピローは社会人なので髪は少し短めで黒い。ふたりは既に友達になった。友達になるにあたり、ふたりでどういう内容について話すかと問われたので、悩んだ末に「ファルマン」とした。それで意気投合した。ただし島にファルマンが現われることは決してない。完全に僕しかいない島にするつもりだ。もちろん誕生日はみんな9月20日だし、性別は男。そして恋愛対象は男性と女性の複数選択。さてこれからどうなっていくだろう。とりあえずなるべく1日にひとりずつ作っていこうと思う。しかし30代の自分がどういうキャラだったか、自分でよく思い出せない。おもひでぶぉろろぉぉんが間に合わない!