GWに向けて、いつも水着用の生地を買っているお店で、新しいものを仕入れる。今回もなかなかいいセレクトになったと思う。
それはもちろん喜ばしいのだが、ここ最近の大型連休と較べ、今回のGWに少しだけワクワク感が足りないのは、大型連休だし本腰入れて新しい型に取り組もうかな、というのがないからだと思う。
今までは、ここをこうしたらいいんじゃないか、こうすればもっと攻めることができるのではないか、という追求がなんかしらあったが、極北ボックス、さすがはその名称に極の文字が入るだけあって、さしあたってそういう渇望がまるでない。ブラッシュアップする箇所が、当面なにも思い浮かばない。過不足なく、本当にただ実にいいのである。そのくらい完成度が高いというのは、もちろん大変にめでたいことなのだが、同時にゲームをいちどクリアしてしまったような物寂しさもある。まだ見ぬラインを、カーブ定規で引いたりしたいよ。
そんな思いから先週末は、いっそのこと、という気持ちでビキニタイプの水着の製作をしてみた。ビキニ、競パン、呼び名はどちらでも別にいいのだけど、僕はこれまで、そちら側にギリギリ入らない面積のボックス水着というものを希求していて、行き過ぎた結果、去年の暮れあたりに作っていたシュレディンガー水着は、いま「ビキニ型」としてYahoo!フリマに出品したりしているのだけど、そうではなく、真正面からビキニタイプのものを作ってみようと思ったのだった。というのも、ビキニタイプの水着ではさすがに公営プールでは泳ぎづらいと思っていたのだけど、NOBITATTLEのアンサーソング仕様であれば、さすがにそれは、製作者自身が身も蓋もない表現で言ってしまうと、あまりにも変態っぽすぎてダメなのだけど、じゃあ立体設計でない、平面的な仕様であったらどうか、すなわち普通の競パン的ものであれば、実際にそういうので泳いでいる人は見かけるし、僕もいけるんじゃないか、と考えたのである。
ということで作る。こちらである。
もともと作っていたショーツの型をベースに、ウエストに紐を入れるための修正と、あとショーツはサイド幅がわずか1.5cmしかないのだけど、さすがに水着でそういうわけにはいかないので、3.5cmになるよう調整を施した。あとショーツでは、1枚布ながらぱぱぼとるを収納するためのスペースをなるべく確保するよう、鼠径部のラインを少し蛇行させているのだけど、水着では足回りをすっきりさせる目的からそれを排した。
うん、なかなかいい出来である。試作2回でできてしまった。しかもこれはショーツ同様、フロントとバックが連結した1枚のパーツでできているので、裁断から縫製まで、本当にすぐできる。がんばれば20分もかからずにできてしまう。
実際にプールで着用するかどうかは別として、手応えがないこと、この上ない。ボックス水着を完成させたときの、どーだ感がまったく得られない。これではGWに腰を据えて取り組むには、題材として軽すぎる。やはりワクワク感は盛り上がらない。
しかし競パンというのは、水着にこだわるタイプのスイマー界隈において、実はボックス水着よりもパイが大きいのではないかと思う。出品したら案外、ボックスよりも反応がよかったりするかもしれない。作りやすいものが売れやすかったら、こんなにおいしい話はない。そういう意味で、ビジネスに徹し、何枚か作って販売してみるのもありかもしれないな、とも思う。まあGWの活動はそんなところだろうな。


