2026年4月8日水曜日

さくら(独唱)


 子どもたちの春休みが長いのなんのって。なんかずっと家にいる。それぞれの卒業式が遠い過去のようだ。次女一家(もとい母と娘ら)が先週、1週間ほどこちらに来ていて、その間はまたいつものように実家に日参して遊んでいたが、それももう帰ってしまい、いよいよあぐねている。姉妹ふたりでやっている桃鉄(ワールド)は、もう90年目くらいになったという。まあそれぞれ中学と高校が始まったら、部活にも入ることだろうし、ここまで姉妹で長く過すことはなかなかないだろう。節目が同じ3歳差というのは、慌ただしくもあり、都合よくもある。
 ファルマンの誕生日の時期は、すなわち花見の時期であり、次女一家もいた先週の土曜日に計画をしていたのだが、この土曜日というのが、今年のこの国のGDPをだいぶ押し下げたんじゃないかというくらい、絶望的な悪天候で、あえなく取り止めとなり、しかしその前日の金曜日はぜんぜん大丈夫だということで、勤め人を除いて(仕事が立て込んでいたファルマンも不参加で)、老夫婦と孫たち(と次女)というメンバーで、まあまあ近場の公園にお弁当を持って行ったらしい。たしか去年もそんな感じだった。僕は2年連続で、花見らしい花見にありつけなかった。家族と姻戚での花見が、やったらやったでそんなに愉快か、と言われれば、たぶんそうでもないのだけど、できないとなんとも言えない喪失感があるのだった。
 そう言えば先日、ポルガがひとりで岡山に行ったのである。去年わが家に泊まりに来た、岡山時代の友達と、中学卒業記念ということで、倉敷在住時代はついぞ行かなかった鷲羽山ハイランドへ行き、遊んできたそうだ。きたそうだ、と他人事のように言っているが、朝は4時半に起きて始発の特急やくもに乗せるために駅まで送ったし、夜も21時台に迎えに行った。実はだいぶ面倒を見てやったのだ。特に朝は、改札の所で見送るくらいでいいかと思っていたら、電車に慣れない田舎の子なので、「乗り場がどこか分からない」などと、上りと下りしかない駅でお前なんでだよ、じゃあ渋谷行ったら即死だろ、みたいなことを言い出すので、仕方なく入場券を買って、ホームまで一緒に行ってやった。もとい、やってきた特急やくもに、せっかくなので僕も一緒に乗り込むということをした。そしてポルガが指定席に座るのを見届け、降りた。去年リニューアルした、新型車両の特急やくもである。移動手段としては乗っていないし、今後も当分その予定はないが、乗るだけ乗る、という少し珍妙な体験をした春の午前5時台。まるで夢の中の出来事のようだと思う。
 そんな感じで生きている。子どもたちもさすがにそろそろ、それぞれ入学式を迎える。そして僕はJCとJKの父親になる。自覚がない。自覚が圧倒的に足りない。嘘だろ。JKの親て。JKの。あのJKの、俺が親? 嘘だろ? JKの親って、あれだろ? 今日は帰りが遅いやつだろ? それが俺? 俺がそっち側? マジで?