2026年2月26日木曜日

Bloggerの前に無力


 もう問題がなくなって、前の記事も修正してしまったので、ピンと来ない話になってしまうが、昨日はどういう事情かBloggerに不具合があり、文章をきちんと編集できず、さらには投稿した記事もデザインが崩れ、さんざんだった。ざっと2億人くらいの人が困惑したに違いない。田舎の電車が、シカに衝突したみたいな理由で運休になると、実際それはニュースにもならないのだが、たまによほど他に伝えることがなかったのかニュースになったとき、「4時間あまりにわたり全線運休となり、のべ80人の足に影響が出ました」などとキャスターが言うので、聞き間違いかとびっくりする。よ、4時間あまりの全線運休で、は、80人? と。僕のブログも、まあそんな感じだと思う。丸一日くらい、ブログのデザインは崩壊していたが、それをどれほどの人間が目にしただろう。森の奥で、誰にも見られず、聞かれず、木が倒れる。そんな風景が思い浮かぶ。
 Bloggerでこんなことになったのは初めてのことで、なんだかすごくびっくりした。そして、ものすごい恐怖を感じた。当たり前の日常に安心しきっていて、いざというときの備えをまるでしていないということに気付いたのである。これがXとかであれば、不具合があれば自分が言わなくても自分以外の多数の人間が大騒ぎしてくれるので問題ないのだ。しかしBloggerは違う。Bloggerをやっている人間を、僕は僕以外に知らない(ファルマンが一時期やっていたが、今はもうやめてしまっている)。Bloggerには、他のブログサービスにあるような、すべての部屋と繋がっている大広間みたいなものがなくて、Bloggerユーザー同士が憩うということがない。部屋のひとつひとつは分厚い壁で仕切られていて、窓もないし、隣室の気配は一切感じられない。たぶん隣室はあるんだろうと思っているが、実証する術はない。なので、もしかしたらないかもしれない。分厚い壁で仕切られた集合住宅だと思っていたら、実は宇宙空間に漂うひとりぽっちのシェルターという可能性もある。そこで不具合が起る。困る。困るが、困ったことを誰かと共有することはできないし、知恵を出し合うこともできない。システムが壊れたら、あとはもう静かに潰えるしかないのだ。どれほど強く壁を叩いても、隣人の耳には届かない。そもそも隣人など存在しないかもしれない。Bloggerには実際、そういう気配がある。だってもう絶対に、Googleがブログになんて力を入れているはずがないのだ。あるときGoogleの人さし指が、なんの宣言もなく、ボタンを押せば、われわれは存在のスイッチを切られ、ただ消え去るしかない。おそろしい。そんなことを思った今回の出来事だった。MAXの話はまた後日。MAXの話をしようとしたところでこういうことになるところが、さすがはMAXだなあと思う。