2026年2月6日金曜日

最強インフルエンサーの逡巡


 図書館で「インスタグラムを楽しむ方法」みたいな本を借りているのをファルマンに見つかり、爆笑される。「そんな本を読まないと楽しさが解らない人は、インスタやらなきゃいんだよ」と笑いながら言われた。夜中とは思えないくらいの大きな声で叫んでやろうかと思った。
 Instagramである。相変わらずたまに眺めているが、見ていても苛立ってくるばかりで、いまだなかなか魅力が掴めない。興味のない情報ばかりが出てきて、それでイライラするのだけど、その一方で僕は、自分の好きなものを好きな人が好きではない、人々が賛辞するものはそれだけで嫌い、みたいな、クソみたいな、本当にクソみたいな性分があるので、たぶんInstagramは、だれかをフォローをすることで、そのフォローが次のおすすめフォローに繋がって、みたいな感じで、そうやってどんどんフォローを増やすことで、自分にとって心地よい情報ばかりが届けられる夢のような空間になるという仕組みなんだと思うが、自分以外の他者による発信では絶対に心地よくならない人間は、じゃあいったいどうすればいいんだろう。もちろん解っている。妻の半笑いの顔とともに再生される。「インスタやらなきゃいいんだよ」
 でもやるのだ。ブランドを立ち上げているのだから、Instagramをしなくちゃならない。現代はそういうことになっているのだ。だから僕は本を読んで学習する。よく公民館などで、「シニア向けのスマホ講座」みたいな知らせを目にするが、見るたびに、「スマホ講座ってなんだよ(笑)」「学ぶもんじゃねえよ(笑)」とバカにしていた。しかし若者にとっては、スマホ講座も、「インスタグラムを楽しむ方法」も、ぜんぜん同じかもしれない。じゃあ僕もいっそ公民館でスマホ講座を受講しようかな。実際マイナカードのこととかぜんぜん分かってないしな。