2026年2月20日金曜日

夜の3回転トウループ


 フィギュアスケートのペアで、三浦璃来と木原龍一の、通称りくりゅうのふたりが、金メダルを獲ったじゃないか。それは本当にすごい、すばらしいことなのだろうけど、競技後の、ニュース番組などでのインタビューで、ふたりの関係性について、絶対にみんな気になっているはずなのに、決して誰も触れないことに、気持ち悪さも感じている。
 ペア競技、息を合わせるために、ふたりで共同生活を送っているそうだ。一緒に買い物に行き、一緒に料理を食べ、そして一緒に桃鉄をやっているらしい。
 え、付き合ってんの?
 絶対にみんな訊きたいのだ。安住さんだって宮根さんだって訊きたいに決まっている。昔なら訊いていた。関口宏や張本勲なら実際に訊いていただろう。でも令和のメディアはそれを口にできない。口にした瞬間、炎上することは目に見えている。オリンピアンへの敬意、などと言う。なんやねん、オリンピアンへの敬意って。なんでスポーツやってるやつを敬わんとあかんねん。でも世の中はそういうことになっている。だからじっと我慢している。我慢して、演技内容であるとか、今日までの挫折とか苦悩とか、別にどうでもいいことを仕方なく訊いている。そしてこっちが歯を食いしばって、ゲスな質問を堪えているというのに、りくりゅうのふたりはその返事の中で、なぜか見せつけるように仲の良さエピソードを開陳してくる。やけに甘い空気を出してくる。もしかして訊けないのを分かった上で遊んでいるのではないかとさえ思えてくる。我々はりくりゅうのてのひらの上で弄ばれているのではないか。それもまたふたりのプレイの一環なのではないか。
 誰か、誰かひとりでいいのだ。ベッドでも龍一のリフトはすごいんですか? と訊ねてほしい。夜はショートプログラムじゃなくて毎晩フリーなんでしょ? と。たとえどっちかが拒んでも、やっぱり挿入ゆずれないときもあるよね、と。
 大会が終わったあと、選手をスタジオに集めてエピソードトークとかやるタイプの番組があるだろう。その司会が明石家さんまであればあるいは、と期待している。「挿入ゆずれない」は特に激しく燃えるだろうな。