労働を終えて車に乗り込んだら、バナナの香りが横溢していた。
出勤の際に食べたバナナの皮を、車内のゴミ袋に棄てていたため、そこから強烈なバナナの香りが発せられていたのだった。バナナは例の巨根バナナだったので、それで余計に香りが強かったのかもしれない。
夢のようだと思った。
世の中にはいろんないい香りがあるけれど、なにを思い浮かべても、バナナのそれに勝てるものはなかなかない。甘い美味しそうさと同時に、南国のイメージが浮かぶことで、2月の寒さを和らげる効果も期待できる。できることならいつでもバナナの香りの中にいたい。もしかすると山陰の長い冬で気が違っているのかもしれないが、本気でそう考えた。
そのような思考になったきっかけが車での出来事だったので、バナナの芳香剤があればいいのになー、と思って検索をしてみる。しかしこれだ、というものはヒットしなかった。次に、芳香剤ではなく香水で、自分自身が常にバナナの香りを放っていればいいのではないかと考えた。そこで「香水 バナナ」で検索をしたら、バナナ・リパブリックの出している香水ばかりが出てきた。求めているのはバナナの香りであって、バナリパのシトラス系の香水じゃねえよ、と思った。
もういっそのこと、毎朝バナナを1本食べ、その皮を夜までずっとポケットとかに入れて過そうかな。めっちゃ虫が寄ってくるだろうな。