2026年1月3日土曜日

妹の夫(たち)との交歓と出雲大社参拝


 まだ三が日であるという気持ちと、あとはもう普段の土日と同じボリュームしかないのだな、という気持ちがせめぎ合う、アンニュイな日だった。山陰の空模様もちょうどそんな感じで、雪はたまにチラホラ舞うくらいだったが、ただただ薄暗く、ただただ薄ら寂しく、そしてただただ寒かった。
 果たして兵庫に帰れるかと危ぶまれた次女一家は、米子道の閉鎖もなんとか解除され、今日の午後に出発していた。わが家も実家に赴き、見送る。そして今年もまた、次女の夫との仲は一向に深まらなかった。次女の夫は、こちらが地元なのだから、ジモトモとの交流があってもおかしくないのに、こちらにいるときはいつも暇そうにしている。30日にひとりおろち湯ったり館に行ったのも、暇を持て余してのことのようである。案外そういうものか、とも思うし、意外とそういう奴なんだな、とも思う。姉妹のそれぞれの夫という間柄で、それぞれそれなりにサウナを嗜むのだから、こんなときくらい一緒に繰り出せばいいだろう、などと思ったりもするが、いざ本当にふたりで、たとえばおろち湯ったり館に行くとしたら、30分あまりある行きと帰りの道中、いったいなにを話せばいいのか、などと考え出すと、やはりとても実行には移せないのだった。かくしてわれわれはいつまでも距離が縮まらない。このことについて考え出すと、いつも実在しない三女の夫に思いを馳せることになる。三女の、実在しない、めちゃくちゃ快活な夫。コミュニケーション能力がとにかく高くて、誰の懐にも上手に入り込み、人を、そして場を、ものすごく明るくさせる。いちばん年下の彼が、ねだるように「サウナ行きましょうよー」などと言ってくると、姉たちのそれぞれの夫はもちろん断れず、気付けば流されるまま3人で車に乗り込んでいる。そしてその車中の愉しいこと愉しいこと。三女の夫が次々に放つ、今年あった愉快な出来事のエピソードトーク。それに誘発されて、あんなに寡黙だった長女の夫と次女の夫も、自分でも覚えていなかったような話が口からついて出てくる。盛り上がる車内。気持ちいいサウナ。そして3人の中で俺がいちばん巨根……。そんな夢を思い描く。そんな日はいつかやってくるだろうか。
 次女一家を見送ったあと、一念発起し、出雲大社に参拝に行くことにする。地元民はいつでも行けるのだからわざわざ混んでる正月に行かなくてもいいよ、などと口では言いつつ、とは言えできることならやっぱり年の初めに行っておきたい気持ちがあり、天候の悪さのためか、昨日行ったという次女の夫いわく「わりと空いていた」とのことだったので、じゃあもう行っちまおうぜ、済ましちまおうぜ、という感じで行った。結果、混み具合はほどほどといったところで、無事に参拝できた。できたのはもちろんよかったが、それにしたって寒かった。本当に山陰の冬らしい空模様で、というかこの年末年始の休み、思えばずっとこんな天候のような気がする。去年末「swimming pooling」で、仕事終わりの暗くなってからのプールに行く気が起きない、俺は光の中で泳ぎたい、年末年始の休みに期待だ、ということを書いたが、12月29日に意地で行ったときも曇りだったし、スカッとした陽射しをしばらく味わっていない。それもこれも、三女のめちゃくちゃ快活な夫が、実在しないせいかもしれない。早く実在しろよ。
 ちなみに今日の出雲大社では、一家全員でおみくじを引いた。それによると僕の今年の運勢は、「本年は、隆盛大幸運の年であり、営利上もっとも利益が多い年である」とのことで、どうやら水着がだいぶ売れるようである。「隆盛大幸運」という生まれて初めて目にする語句の、心強さったらない。死ぬほど縁起よさそうだな。ただ、「しかし家内不和合、親戚朋友と争論に至ることがあり、注意を要する」ともあり、どうやら今年、僕の水着製作販売は、親類縁者も巻き込んだビジネスへと発展するようだ。なかなか激しい1年になりそうである。一方でファルマンは、まず「善良なるしつけは、まず家庭に始まるべし」といきなり注意を受け、さらには「本年は正鬼門にあたっており、運勢は決して良い年ではない。いかに工夫工面をしても、とかく為す事は失望に終わることが多い」ともあり、つまりシンプルにとても悪い内容だった。このおみくじは括りつけて持って帰らないと言うので、写真だけ撮らせてもらった。そしてこうしてブログに記した。夫婦のおみくじを併せて考えるに、今年はとにかく家内安全に留意する必要があるらしい。肝に銘じて生きようと思う。
 帰宅後は、冷え切った体をストーブで温め、のんびりと過した。ちなみに今日からホームプールは今年の営業を開始している。しかし行く気はもちろん起きなかったし、先日ちらっと言ったように、去年末で切れた会員は再開させず、このまま2月の休館月間まで突入してしまおうかな、と今のところ思っている。実際どうするかは分からない。しかし1月5日に月間会員になったら3月5日まで、1月20日に会員になったら3月20日まで会員になるというだけの話なので、1月のあるとき、どうしても泳ぎたくなったら申し込めばいいのだ。
 ああ、今日は土曜日の夜なのか。つまり夜更かしができる夜は、これが最後なのか。信じられない、とは言わない。信じられなくなく、理解しているが、それゆえに切ない。明日は休みの最終日。そしてピイガの誕生日である。ピイガの誕生日、毎年のことながら、なんとも言えないタイミングであると思う。逆に三が日であれよ、とさえ思う。