みんな顛末が気になりすぎているであろう、パピロウの剃毛しなかった一ヶ月の報告をする。年末からだから、もう一ヶ月になるのだ。パピロウがカミソリとバイバイして一ヶ月。一ヶ月も経てば、それはもうだいたい生えるものは生えたはずである。さてどうなったか。
本当は実物を見てもらえば手っ取り早いのだが、デジタルタトゥーになってしまうので自重して、言葉でお伝えするが、これがびっくりするくらい薄いのだった。嘘だろ、と思う。成人男性って、もっと毛深いものだと思っていた。もう何年にも渡って、ずっと処理してきたので、自分の生え揃った状態というのをすっかり忘れ、プールや温泉で目にする他人の物に置き換えてイメージしていたので、一ヶ月放置してもぜんぜんあんな風にならず、愕然としている。マジかよ、俺、陰毛薄いのかよ。
だとすれば、これまでせっせと剃っていたのはなんだったのか。鏡から1メートルほど離れた状態、すなわち2メートルの距離で相対すると、剃っていた部分の陰毛も、そして脛毛も、まるで生えていないように見える。よほど近寄らなければ視認できないほどの毛である。ドーベルマンの大群に追われていると思い込み、必死に走り続けていたのに、いざ勇気を振り絞って振り返ってみたら、そこにいたのは1匹のかわいらしいトイプードルであったというような、まるでそんな思いだ。軽いノイローゼだったのだろうか。
こんなんなら剃らなくても別にいいんじゃないか、というのは、客観的には正解だけど、しかしもちろん主観的には不正解である。僕は別に、2メートル向こう側にいる人のために毛を剃っていたのではない。僕は僕のために、僕の不要とする毛を剃っていたのだ。なので今回の発見にめげず、3月からのプールの際はふたたび剃りはじめることだろう。そしてまだ頭の片隅で、これからさらに一ヶ月放置したら、さすがにもっと茂るのではないかという期待もしている。また報告する。