2026年1月27日火曜日

俺も穿きたいそのショーツ


 「お休みの日ってなにしてるんですか」という質問があって、もちろん実際には誰からもそんな問いかけはなされていないのだけど、今週もしも僕がそう訊ねられたら、こういう答えになる。
「先週の休みは、たくさんショーツの裁断をしていました」
 春から高校生と中学生になる娘を持つ42歳男性は、休みの日、「女の子が穿いてるようなショーツを俺も穿きたい」がコンセプトのローライズショーツを、何十枚も裁って過す。他の人と情報を交換したことはないが、たぶん大抵そんなところだろうと思う。平日はカッターマットを広げるような大掛かりな作業はしたくないから、休みの日にたくさん裁っておいて、平日は縫うだけの状態まで持っていっとこう、と。みんなそういう思考で動いてるに違いない。
 ここしばらく阿呆みたいに水着ばかりにかまけていたが、最近になって、やっぱりショーツもまた実にいいものだな、という自分の中での再発見があり、型紙を微調整して新たに起し、久しぶりに量産体制に入ることにしたのだった。
 なんならショーツもまたフリマサイトで販売できれば、という青写真もあるのだが、ショーツはあまりにも一枚布の、簡易で、素朴で、そしてきわめて面積の小さいもので、もちろんそこがいいという信念の下に作っているのだけど、どうもいざ売ろうとすると、これって果たして売るほどのものかな、と不安を感じる部分があり、出品に至らないのだった。
 しかし思えばショーツこそ、「女の子が穿いてるようなショーツを俺も穿きたい」という欲求から、しかしネットで探しても思うようなものが見つからず、それならばと自作を始めたという経緯があるので、同じ思いを持った78万人くらい(浜松市の人口と同じくらい)の人の心にブッ刺さるのではないか、水着は水泳の習慣がある人しか買わないけど、ショーツなら誰もが穿くのだから裾野が広いぞ、とも思うわけで、やっぱり今度こそ出品してみようかな、とも考えている。